REPORT
外国人を対象にした
専門家相談会開催
講座プログラム提供や
講師派遣
 
 
 

■REPORT

CINGA事業の一端を紹介します。
●外国人のための無料専門家相談

―専門家相談会フル回転
Skype対応で遠隔地からの相談も
キッズコーナー新設

 CINGA主催の「外国人のための多言語無料専門家相談会」が2016年4月10日、東京都新宿区の西武新宿駅近くのハイジア11階の新宿多文化共生プラザで開かれました。遠隔地の人の相談をSkype で受けた2件を含めて計12件18人の相談がありました。また、今回からは、子ども連れでの相談も出来るようにキッズコーナーも設けるなどより利用しやすい態勢を作りました。
相談はブースで区切って行われた
 
 午後1時からの相談会では、オープン直後から愛媛県からのSkypeを利用した英語での労働相談が入り、弁護士が英語通訳者とともに対応、その後、直接会場に足を運んだ相談者が次々に来訪、午後4時までに弁護士や精神科医、行政書士ら専門家と通訳者はフル回転の状態でした。
 相談者の言語は、英語、中国語、スペイン語、日本語の4言語で、相談内容は労働、損害賠償、相続、在留資格、アパート立ち退き、結婚・離婚、心の相談など多岐にわたりました。1人の相談者が複数の問題を抱えているケースも少なくなく、相談時間が1時間以上になったこともありました。今回はこれまでの相談会での経験を通して、1件の相談が長引くことが想定されましたので、弁護士や行政書士などの専門家の数を増やして対応、設置した6つの相談ブースがすべて埋まった状態もありましたが、専門家が足りないという状態は回避出来ました。
 参加した専門家は弁護士、精神科医、行政書士、臨床心理士、セラピスト、社会保険労務士、看護師・保健師の10人。また、通訳は、英語、中国語、スペイン語、ベトナム語、タガログ語、ルーマニア語6言語13人、受付などのスタッフ要員として5人の計28人で対応しました。また、今回は子連れでの相談者はいませんでしたが、参加者の子ども3人も来てくれて、キッズコーナーで元気に遊んで相談会に彩りを添えてくれました。
 最後に行った参加者全員での振り返りでは、Skypeでの相談は愛媛県と千葉県からありましたが、電話では話し中はつがらないが、スカイプでは、テキストメッセージをお互いに送れるため、コンタクト出来ていることが利点と言うことが共有されました。リピーターもあり、以前の相談が問題解決に必ずしも結びついてないケースもあることなどが分かりました。

今年度中に予定している相談会は次のとおりです。

☆CINGA主催
日時:2017年12月16日(土)14:00〜16:00
会場:神田古書センタービル7F(千代田区神田神保町2-3)

< 予約優先/予約なし来場可能/秘密厳守 >
 
●ワンストップ型生活相談「外国人総合相談支援センター」の運営

2012年度、2014〜2016年度 法務省からセンター運営を受託しました

◇ワンストップセンターの事務室の様子
  同センターは、国が2008年に策定した「犯罪に強い社会の実現のための行動計画2008」に盛り込まれた 「多文化共生を可能とする社会基盤の整備」に沿って、09年に法務省の施策として設けられた「外国人のワンストップ型の総合相談窓口」で、埼玉県と浜松市にも設置されています。新宿と埼玉の相談センターに関しては、09年から11年度までは、(財)入管協会が業務委託を受けていましたが、2012年度からCINGAが事業を担ってきました。

相談センタ―の様子
 CINGAが運営に乗り出した最大の目的は、「外国人の立場に寄り添う相談業務」を実現したいと考えたためです。センターは、「生活相談窓口」として開設されながらも、従来の入管業務の相談が大部分を占めていました。いわば入国管理業務の補完的な役割を果たすことが業務の中心になっていたと言うことです。在住外国人などの日常の暮らしの相談に対する本来の「ワンストップ機能」を十分発揮できていない状況が見られました。本来の窓口の意義が十分活かしきれていないことから、都内で専門家相談の実績がある専門家集団のCINGAの強みをプラスすることによって、まさに「ワンストップ型の相談窓口」として機能できるようにしたいと考えました。

 これまでのセンターの機能に、CINGAが運営することによって新たに加わったものがあります。それは、月に1回程度行う専門家相談。これは、文字通り「ワンストップ」機能を発揮するために、弁護士、精神科医、社会保険労務士、行政書士、労働相談員などが一堂に会し、外国人の生活相談に対応するというもので、これまでなかった事業です。

 埼玉のセンターは、埼玉県国際交流協会との連携事業として行われているもので、言語としては週3日1人の相談員がポルトガル語での対応を行い、新宿の方は、英語、中国語、ポルトガル語が毎日、その他、ベンガル語、インドネシア語、ベトナム語、ルーマニア語などで、多言語で相談員が対応しました。
 
●多文化共生事業に関連する講座プログラム提供や講師派遣
 自治体や県などが実施する多文化共生事業について、日本語ボランテイア養成講座のプログラム作りや実施、また、コミュニティ通訳や医療通訳、相談通訳養成などの講師派遣、自治体や県等が進める多文化共生実現にむけた各種プログラムや仕組みづくりのお手伝いを行っています。
 
●研究活動成果の発信
 東京外国語大学多言語・多文化教育研究センターが実施した「多言語・多文化協働実践研究プログラム」にCINGAは団体として参加し、研究成果を執筆しました。

・『シリーズ多言語・多文化協働実践研究10 共生のまちづくりに向けた地域日本語教育プログラム―長野県上田市と東京都足立区の実践から―』

・『シリーズ多言語・多文化協働実践研究13 共生社会に向けた協働の地域づくり―「協働型居場所づくり尺度」の開発〜長野県上田市における実践と研究』
 また、2011年11月27日に行われた同センター主催の「多文化社会協働実践研究・全国フォーラム(第5回)」発表セッションで、CINGA研究チームが、「多文化社会型『居場所づくり尺度』による地域日本語教室の分析と今後の活用」をテーマに研究成果を発表しました。

 

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