外国人対応者・
市民ボランティアのための
情報箱

#039 支援者に必要な心のケア

こんにちは。専門家相談コーディネーターの青柳りつ子です。

昨年からCINGAの専門家相談では、臨床心理士による相談にも力を入れて実施しています。

夫婦や家族の関係に悩んだ外国人の方が必要な時には通訳を介してオンラインで臨床心理士の相談を受けていただくことができます。

そうしたケースに伴走的に支援をしている国際交流協会や外国人支援団体の担当の職員の方も対応に困っている声をいただきます。

「どのように対応したらよいのか分からない」 
「頻繁に長時間にわたって相談を受けるため相談員として心の負担が生じている」

などなど。

法律的な解決を目指す場合は弁護士に受任してもらう、病気の場合は医療機関につなぐ、といった支援団体として明確な線引きができるものとは違い、人間関係の悩みや日々の生活の悩みは傾聴することが主な対応となると、その対応に割く時間や対応方法の模索など、悩ましく感じられる支援者が多いのではないでしょうか。

また、精神科にかかってはいるものの、日々生活するうえで支えとなる人間関係が乏しく、その人にとって支援団体が唯一の信頼できる話し相手だとすると、これもまた支援者として悩まれることと思います。

精神的なケアが必要な相談者に継続的に対応するためには、支援者の心のケアは非常に重要なことです。

模索中ではありますが、CINGAではそうした支援者が臨床心理士に相談して、どのように相談に向き合っていくのか、心の整理をする機会を提供しています。

専門家相談として随時、日程を調整して行っていますので、個別にお問い合わせください。

私が支援者の皆さんによくお伝えしているのは、

「現場だけで抱えなくてもいいんです!」
「みんなで考えましょう!」
「相談者だけではなく支援者も頼っていいんです」

ということです。ぜひ、お気軽にご相談ください。


CINGAが実施している、「外国人のための遠隔無料専門家相談会」と、「外国人対応者のための相談室」の詳細は以下の「詳細はこちら」ボタンよりご覧ください。