外国人対応者・
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情報箱

CINGAインターン生の声 #9

 こんにちは、CINGAインターンの江口です。 

 私は2025年5月から1年ほどCINGAでインターンをしてきました。 
高校時代に留学をした経験から多文化共生領域に興味を持ち、多文化共生を進めるためにどのような取り組みがされているかを自分の目で見て学びたい、という気持ちからインターンを始めました。

 CINGAで関わる中で、特に印象に残っている2つのことついてお話しします。 

 一つ目は、小田川先生著『ルーベンです、私はどこで生きればよいのでしょうか?』の出版記念の会です。この本では、母国から逃げ、無国籍状態で日本にやってきたルーベンさんの半生を知りました。無国籍になった経緯、無国籍だと私たちが当たり前にあると思っていた権利がないこと、遠いジョージアから日本に来ざるを得なかった理由など本を読むまでは考えたこともなかったことばかりでした。ルーベンさんは日本で様々な団体、個人からの支援を受けて日本で暮らしていることも知りました。 日本には、外国から働きにくる人、難民として母国から逃げてくる人、勉強しにくる人、様々な人がいますが、私たちは外国人と一括りにしてしまっていることがあると思います。しかし、ルーベンさんの人生を見た時に、そこには一人の人間としての物語があって、生き抜くために奮闘している姿がありました。私は出版記念の会で実際にルーベンさんにお会いしてエネルギーをもらいました。また、ルーベンさんのことを親身に支援している支援者の持続的な支援にも感銘を受けました。日本で法的な手続きをするにあたり、多くの困難がありましたが、それに負けない支援があったからこそ日本での安定した暮らしができるようになったのではないかと思います。 このことから、ルーベンさんと支援者の方々に共通する諦めない力と継続性が、状況を変えられることを学びました。 

 2つ目は、2026年2月にあったCINGA事業報告会ですここでは様々なCINGAの事業の中で6つの事業について担当コーディネーターによる報告やワークショップが行われました(報告はこちらからご覧ください。 )


 私はオンライン配信のサポートをしながら参加しましたが、CINGAの事業全体について勉強することができました。 
 1日目に行われた専門家相談事業の報告では、シミュレーションを通して実際の相談対応がどのような流れで行われるかをイメージすることができました。休眠預金事業の報告では、休眠預金という基本的な仕組みの説明から担当コーディネーターにしてもらい、その資金を使って外国ルーツの若者の支援をしているということがわかりました。若者の相談をする際には、その保護者の相談をすることもあり、その話の中から若者本人に必要な支援に繋げることができるということもわかりました。また、外国ルーツの若者の支援には、本人への支援と同じくらい本人を取り巻く環境への働きかけが重要だということがわかりました。教育機関、労働行政、企業など社会全体の意識を変えていくことが長期的な変革につながるということを学びました。反うわさ戦略のワークショップでは、ワークショップの専門家と同じグループになったので、ワークショップの狙いや、地域によってはそれが達成されないのではないかという議論に発展しました。反うわさ戦略は、私も友達や近所の人との会話の中から実践できることがあるということも学びました。絵本カフェのワークショップでは一つの絵本でも参加者それぞれの解釈の仕方が異なり、面白かったです。

 
 2日目の韓国視察報告では、韓国の多文化共生の実践例を見ることができました。韓国は同胞の人々を受け入れる仕組みや外国ルーツの子どもたちが支援を受けながら通える施設があり、日本よりも多文化共生やその理解が進んでいるように感じました。多文化共生を研究するための常設の研究機関があるということも驚きました。隣国の良い例から日本も取り入れられる活動を増やしていって欲しいと思いました。 
 3日目の日本語事業報告会では、日本語を学びたい気持ちがあっても学べる状況にない人たちの存在を知りました。いつ母国に帰るかわからない、日本語を習っても使う場がないなど様々なケースがある中で、オンラインの日本語講座は様々な層に届くのではないかと思いました。 
 全体を通じて、あくまでも相談者は一人の人間であり、そこに感情があることを忘れてはいけないという言葉が印象に残りました。どこまで一人一人の相談者に寄り添った制度を整えていけるかが重要だということもわかりました。 

 多文化共生について学んだ濃い3日間になりました。普段関わるCINGAの職員さんがどのような活動をされているのか見ることができてよかったです!