12月14日遠隔無料専門家相談会(報告)

晴天の中、12月14日(土)午後2時から4時まで、神保町の当会事務所にて無料専門家相談会を実施しました。2時間で10件の相談がありました。

言語としては、日本語、中国語、英語、ベトナム語、ロシア語、ネパール語でした。金銭トラブル、消費者トラブル、家族の不仲、結婚離婚、二重国籍、税金、地域日本語教室の紹介、マタニティハラスメント、発達障害、こころの相談などの相談がありました。専門家として、弁護士、行政書士、社会福祉士、認定心理士、クリニカルソーシャルワーカー、日本語教師、労働相談員、多言語通訳者など合わせ20名で対応しました。相談者は全員が来所相談でしたが、専門家2名はSkypeで対応しました。予約は6件で、当日対応が4件でした。例年は弁護士が対応する相談が多いのですが、今年は福祉的な相談やこころの相談対応が多くありました。また生活全般のことを知りたいという相談もあり、法務省の「生活・仕事ガイドブック(やさしい日本語)」 をつかって説明しました。

今回は基本的にネットやメーリングリストで広報をしました。一方、東京都内では留学生がトラブルにあうことが多いという現場の意見を受けて、東京都内にある日本語学校を調べて、わかった範囲のすべての学校にチラシを昨年に引き続き郵送しました。 去年は1件のみであった留学生の相談ですが、今年は3件ありました。

CINGA相談会では、2014年から亜細亜大学の「多文化共生事業論」受講の学生を実習として受け入れています。今年も7名の学生が参加してくださり、設営、案内、会場運営、そして、子ども連れで参加された相談者さんの子どもさんと一緒にあそぶなどの役割を果たしてくれました。また、千代田区の障害者よろず相談MOFCAの組織協力をいただきました。

最後に参加したメンバーで振り返りを行いました。その中で、複数の専門家が対応するときのつなぐ際の配慮や、相談者に通訳者(日本語でも)が寄り添って専門家の話を一緒にきくことに意味があると思うとの意見、また、 相談者が自分の暮らす地域には、ちょっとしたことをきける人との関係がないことがわかり、 地域の日本語教室などを紹介できてよかったとの意見が出され、会が終了しました。ご協力いただきましたみなさん、ありがとうございました。